『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

イエローカードが感染防止の切り札にならないか?

前回新型コロナの収束予言(一部フィクションですが)ということで、「あくまでもフィクションですよ」とは断っておいたものの新型コロナは春になると集団免疫手前の状態になるのでかなり落ち着くフレーズに入るのではないかと予測していたのですが、2021年5月初旬の状態では残念ながら無責任予言は当たっていませんでした。
 計算上では2021年3月中旬には集団免疫手前くらいに隠れ感染が拡大してくる、けれどどうしても期待値を含んでしまうので半月は遅れてしまうものであり、数字として現れるのは一ヶ月遅れになるので2021年4月中旬まではまだまだ無責任予言は実現しておかしくないと考えていたのですけど、連日の大阪で1000人を超えるPCR陽性者は完全な計算違いであり、しかも本当に重傷者が近畿を中心に増えてしまっているというのは予測を外してしまいました。新型コロナウィルスの騒ぎが始まってからこの一年間、期待値からの早期予測を含めて若干のブレはあっても、一般情報や医療情報の分析からほぼ予測を外さずに推移してきたのですけど、大きく的を外してしまったのは初めてですからちょっとショックを受けています。
 「どうして予測を外してしまったのか?」、野球の試合後の反省会をするようなことはできません。人の流れを計算違いしていたとしか言えないです。

 欧米とイスラエルのワクチン接種が国民の50%に達した地域では着実に新規感染が鈍化しており、病状としても落ち着きつつあるようです。ニュージーランドとオーストラリアの間であれば、空港での自主隔離することなくお互いが行き来できるレベルになっています。確かに集団免疫は獲得しつつあるようです。
 対して一時期は新規感染が報告されなくなり抑え込みに成功したと言われていたインドが、宗教行事に無防備での参加者が大勢だったのが原因と言われていますけど1日に30万人以上の新規感染者で完全な医療崩壊状態になっていたりします。インド政府の把握は行き届いていないこととスラム街では戸籍そのものが怪しい人達もいるので、実際の数字はもっと大きいことが確実ですし、一節にはすでに5億人が感染したとも言われています。ただし、これも感染者数があまりに多いので病状悪化や死者数がクローズアップされてしまいますけど、全体の致死率としてはさほど変わっていないかむしろ低下しており、ウィルスの変異で感染力は上がっても毒性は変わらないか低下をしています。中国については発表そのものが信用できませんから論外で、完全に抑え込めているというのは嘘でしょう。そして新型コロナウィルスに強いと言われていた東南アジアでも徐々に数字が大きくなっていますが、これは時間経過で封じ込めできなかった文が出てきているからだと思われます。
 そして日本においては、やはり世界的に見て感染率も感染者数も圧倒的に低い状態が維持できています。死者数においては毎年のインフルエンザよりも低くなっています。けれど日本の医療がずっと平時のままで非常事態を全く想定していなかったことから、非常事態へ移行できる体制を半年以上も時間があったのに医師会も行政も積極的に取り組まなかったことから、世界一の人口に対するベッド数がありながら「医療崩壊だ」と医者自らが叫んで赤っ恥をかいている姿がまだ続いています。

 それでも、批判ばかりでは毎朝飽きもせず繰り返されているテレビのワイドショーと変わりがないので、少しでも改善の提案を書いてみます。これも「提案」ですから実行に移してもらえるかどうかは行政やマスコミ次第ですが、少なくとも民衆からのアイデアですから改善にはつながるはずなんですけどねぇ。
 まず、先日に遭遇した食事がちっとも美味しくなかった情景からです。中学2年の長男が誕生日当日にはできなかったので明くる日の夕食準備のこともあって二人で夕食に出かけたのですけど、最初はチェーン店の焼き鳥屋に行きたいと言い出します。ゴールデンウィークの谷間と言いながらも金曜日の20時過ぎではサラリーマンで満杯だろうと予想していたとおり、お店の前では二次会風の団体様が交渉をしていますが入店時間がいつになるかわからないという話なのでこちらは諦めました。滋賀県は緊急事態宣言は発令されていないので居酒屋などの営業制限もないわけですが、二次会へ繰り出している人が多いというのは気が緩んでいるのではなく守る気がない証拠です。そこで隣に焼肉屋があったのでそちらへ入ると、ほとんどのテーブルは埋まっていて若者が、それも女性の方が多かったのですけどコロナ騒動の前と変わらない騒ぎ方です。さすがに手を叩いて歌までは歌っていませんでしたけど、誕生会まで開いています。このお店は元々が喫茶店だったところを改装しているので天井が低く、無煙ロースターですから換気扇は常に回っているのでしょうけど窓も開いていないのでは、もし感染者がいたならクラスタ発生は確実という感じです。実際にはロースターを挟んで座っていると換気扇と熱でウィルスは飛び移れないでしょうけど、隣の席の人とは飛沫が無制限一本勝負状態です。南彦根でこの有様ですから、都会だと全く制限ができていないのは目に見えます。
 「ハンマー・アンド・ダンス」とは、まずハンマーのように強く叩いて社会活動そのものを強く抑制し、人の流れが断ち切れたなら感染も低くなりますからそこからはダンス、つまり社会活動を感染状況を見ながら緩和していくのを繰り返すのが感染症に対する古くから用いられてきた基本戦略です。これ以上のものは経済も営まねばならないのですから、良い戦略はないと思われます。問題は「許可してもいないのにダンスをしまくる」と一方的に怒っているだけの姿勢です。
 2020年の春は学校まで休みにしてあれだけ社会生活を制限し、経済的に元々弱かった人たちがいきなり大打撃を受けて特に「人生の最後まで仕事を指定用」と町の人達に愛されていたおじさんおばさんが営む飲食店が、大量に閉店してしまいました。贅沢さえしなければ、収入のことを考えなくていい年金ぐらしのほうが楽ですからね。大量に街の飲食店が閉店してしまうと、「たまには外食をしてグルメのストレスを発散したいよね」と考えたときに、近所のお店がすっかりなくなり遠い場所のチェーン店だけが混雑しているという状況に。なのに行政は「時短営業を続けろ」の一点張りですから、思い切り羽根を伸ばさせてもらえるお店を探してしまうのは人間は天の邪鬼なので普通の発想であり、路地や雑居ビルの見えないお店なら「支援してくれると言っても引き合わない」と闇営業に踏み切っても文句が出せないです。逆に一人だけで切り盛りしていた小さなお店だと、閉店して協力金をもらったほうが倍以上の収入になってしまうというバブルという矛盾も生じています。
 先程も少し書きましたけど、一度目の緊急事態宣言はまだウィルスがどんなものかもわからずマスクさえ不足状態だったのでびっくりしてステイホームをみんなが実行したのですけど、繰り返し発令される緊急事態宣言には科学的根拠が抑制にも効果にもなく検証もされないので、「慣れ」てしまい守る気のない人たちを逆に増やしてしまっている印象です。正しいルールであれば外食をしても感染リスクは極めて低いのであり、ニューヨークなどのように「時短営業には効果が見られないのでルールを守ることを条件に制限は撤廃します」にしたほうが、全体的なストレスが抜けてよほどいいはずです。ルールを守るには極めて簡単で、イエローカードを各テーブルに設置して大声になってきたなら互いに抑制し合う隣のテーブルや店員さんからもイエローカードを見せる、直接言葉で注意しないのでトラブルも極めて少なくなります。これは実話で、中華のお店で大声で歌を歌っていた酔っぱらいがいたのですけど口に人差し指を当ててアピールしたなら周囲が静止してくれて、酔っぱらいも流石に悪かったと早めに退散してくれています。「またイエローカード警察が出現した」とワイドショーが余計なことをしゃべるかもしれませんけど、町中でマスクをし