『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

2019-01-01から1年間の記事一覧

第47回日本伝統鍼灸学会、ハンドワークアートを大切に

11月23、24の両日、東京都江戸川区のタワーホール船堀で第47回日本伝統鍼灸学会学術大会東京大会に今年も参加してきました。大会テーマは「日本伝統鍼灸の確立に向けて―日本の鍼灸の発想と継承―」でした。学術大会なのでプログラム的に仕方ないところはある…

経絡に一周してもらうと、矛盾は解消される

(これは2019年7月21日の、滋賀漢方鍼医会の朝の挨拶を文章化し若干の加筆をしたものです) 先月に学会誌が発行されすでに読まれたと思うのですけど、その中に4月の外来講師講演が文章化されて掲載されていました。講師の荒川先生は「取穴書」作成の時にも少し…

Logovista辞書ブラウザでも南山堂医学大事典が活用できました

まだ私が経絡治療の世界へ足を踏み入れて間がなかった頃、東洋はり医学会初代会長の福島弘道先生が名調子で語られる講義をカセットテープで繰り返し聞いて理論体系を飲み込んでいきました。その中で少し難しい病気のことになると南山堂医学大辞典から調べて…

第24回漢方鍼医会夏期学術研修会大阪大会、少々投げやりな結論ですが

第24回漢方鍼医会夏期学術研修会大阪大会が、2019年8月25日・26日と京都ガーデンパレスを会場に開催されました。主題『漢方はり治療の継承』、副題「難経脈論に則った季節と漢方はり治療および陰陽調和の手法」ということで、ここ数年間(かなり正…

熱状態での脈状について

(この文章は2018年3月18日に開催された滋賀漢方鍼医会月例会での朝の挨拶からです)熱状態での脈状について 本日の3月18日は、岡山県で初めて点字ブロックが敷設されたということで点字ブロックの記念日だそうです。点字ブロックは、日本で考案され…

彦根城の秘密、屋形船の体験から

2019年6月20日に彦根市視覚障害者協会の今年度の第一回歩行訓練として、彦根城のお堀に浮かぶ屋形船に乗船してきました。 「全盲が船に乗っているだけで面白いのか」といわれそうですけど、これが面白いんですね、だから出かけてきました。当日はほとんど風…

スマートスピーカーで鍼灸院のBGM

“スマートスピーカー”が流行語大賞になったのはすでに2017年のことで、今回「にき鍼灸院」でも導入したのですけど、もう珍しいケースではないと思われます。しかし、活用法がかなり整理できたのでブログにまとめてみました。 2019年時点での日本国内では、「…

JR西日本、「緑の券売機」を使ってみて

電車は月に数回程度しか利用していませんが、2019年3月17日の日曜日の朝に南彦根駅(JR西日本)で滋賀漢方鍼医会の月例会へ出席するために草津までの往復切符を買おうとしたなら、「みどりの窓口は昨夜21時の営業で終了しました」と駅員さんに声をかけられまし…

左上腕骨が亀裂骨折、自己治療と物理的修復の意義

昨年(2018年)11月に、左上腕骨の亀裂骨折を起こしてしまうという大けがをしてしまいました。幸か不幸か自分で診察・診断から治療までできてしまいますから経済的損失はなく、そしていろいろな癲での勉強もさせてもらったので今となっては必然の出来…