『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

夏期学術研修会の本格的準備が始まる

 第十五回漢方鍼医会夏期学術研修会・滋賀大会は、私が実行委員長となりいよいよ本格的な受け入れ準備が開始されました。これから本格的に忙しくなってくることでしょうけど、マンパワー不足の滋賀漢方鍼医会で乗り切っていくのか、正念場がやってきたという感じです。。

 私は視覚障害者にも経絡治療の道を開いてくれた、偉大なる福島弘道・小里勝之先生が率いられた”東洋はり医学会”に学生時代から先輩や恩師からの誘いもあって参加し、鍼灸師としての基礎はもちろん現在の仕事の基礎も全てこの会から受けた恩恵によるものです。
 しかし、親子関係を強調する会運営は本部からの統率力があって優秀な鍼灸師を沢山排出しましたけど革新的意見を打ち出してくる人たちには居場所がなくなってしまい、優秀な人材の多くが流出したという経緯もありました。
 私が在籍させて頂いた時代は少なくともそのような状況でしたけど、今はそのようなことがないことを願っています。
 それで古典を直接読むと合致しない面が多く、いち早く鍼灸医学の生理・病理、特に病理の重要性を訴えられてきた池田政一先生に触発されて発足したのが漢方鍼医会であり、病理考察に基づく臨床と脉状診の実践や学術は固定化しないなどそれまでの鍼灸の世界にはなかった研修会の形を提示してきたことが魅力であり、滋賀独自でテキスト発行をしたいという希望も東洋はり医学会では認められなかったのですが漢方鍼医会であるなら可能ということもあり移籍することとなったのです。

 この漢方鍼医会は、発足の年から毎年夏に合宿形式での研修会を開催してきました。
 全国的に技術の足並みを揃えるためであり新しい学術を披露する場であり、また地方からの特色あるアプローチを全国に広める場でもあります。夜はもちろん会員の親睦の場でもありますけどね。
 毎年参加し続けるということはそれなりに負担の掛かることなのですけど、まずはこちらから出すものを出さなければ何も入ってきませんし、新しいステップへ踏み出すためにはアクションをこちらから起こさねばなりません。

 その主催者の立場が、とうとう滋賀へ回ってきたのです。滋賀漢方鍼医会が発足したと同時にいつかはやらねばならない義務だったのですけど、100人以上の宿泊と研修を行う会場の手配からカリキュラムの作成、講師陣の打ち合わせ合宿から資料作成、実際の受付業務から当日の業務と数えればきりがないほどの準備が必要です。
 昨年度の大会から副実行委員長として参画しているのでソフトウェアについてはその段階で枠組みができてしまいましたから大きな作業の半分は済んでいるのですけど、それでも学術団体なのですから最新のものを提供するためにギリギリまで調整しなければなりません。

 そこへ実際の申し込み業務が始まってきたわけです。できる限りパソコンを用いて一括したデータ処理ができるように計画し、少人数でも混乱がないようにプログラムは組んでいるのですけど振り込みがないとか書類の不備があるとか当然申し込むべき人から音信不通であるとか、トラブル連発であろうことは分かりきっています。

 それでも、この行事を乗り越えることにより滋賀漢方鍼医会はもちろん私個人の実績と自になるはずなのですから、絶対に成功させねばなりません。
 どうか、皆様からのご協力もよろしくお願いいたします。と