『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

iPhone復活までのプロセス、バックアップは大切です

 2015年4月18日のエントリーで「iPhone復活までのプロセス、バックアップは大切です」を出していたのですけど、何をどこで間違ったのか本文がプライベートモードの別ブログのものに差し替わってしまっていたので慌てて削除しましたから、これはかなり簡易版の同じ日付でアップし直した再執筆バージョンです。少しリアルさが抜けてしまいました。

 2015年4月に配信開始となったIOS8.3はアプリの起動時間がきびきびするようになったという評判であり、やや古くなったiPad第三世代を使っているので「どれどれ」とアップグレードを試みようとしたのですけど、ソフトウェアアップグレードの項目にまだ出てきてくれません。そこでWindowsのノートパソコンへ接続してみるとすぐアップグレードの確認が出たので、久しぶりにパソコン経由で行ってみました。
 鍼灸院の光回線ならデータをもらってくるのにいくらも時間はかからないはずなので、仕事の合間に様子を見てみると30分程度でITunesからiPadが取り出せるようにメニューが切り替わっていました。
 ところが、なかなかボイスオーバーが反応しないのであちこちスイッチを押すなどしていたのですけど、ホームボタンとロックボタンを同時に押して強制再起動をさせてみると、ここでは無事にソフトウェアのアップグレードが完了したというメッセージが出てきて、その後は何事もなかったように快調に動くようになりました。「これは確かにアプリの起動が速くなった」という改善であり、とてもうれしくなりました。

 ところで、IOSバイスといえばやはり主役はiPhoneであり、コンパクトにして一番機能豊富です。格安iPhone導入奮戦記で書いたように、iPhoneSEが発売されていこうならsimフリーの端末を迷わず新規購入しているところなのですけど、まだsimフリー機種が日本では数が少なかったので頑張ってdocomo版5Sの中古で状態のいいものを導入をして半年、すっかり欠かすことのできなくなった生活の一部ですから「アプリ起動が速くなるなら」とこちらもバージョンアップをやりたくて仕方ありません。IIJの公式ブログでも動作確認が行われたので、いつもならさらに数日間は待ってからというところを強行突破を心の中で決意です。
 やはりiPadと同じく、まだ確認を要求してもソフトウェアアップデートに現れてこないのでパソコンへ接続し、バックアップをしてから更新作業としました。土曜日の午後で仕事が忙しい中をやっていたのですから、昨日と同じくiTunesのメニューでiPhoneが取り出せるのを確認したならライトニングケーブルを抜いてしまいました。けれど昨日と違って、強制再起動をしても一向に起動してくれません。画面を見てもらうと黒い画面にリンゴマークのままだといいます。「えっ、これって文鎮化っていうやつ?!?!」と背筋が凍り付きます。
 さらに強制再起動を何度か試みると、そのうちに画面はリンゴマークからパソコンへ接続するようにというような画面には切り替わりました。パソコンへライトニングケーブルで接続し、iTunesからとりあえず更新ボタンを押すのですけど全く反応しません。復元だとパソコンにiPhoneが見つからないというエラーメッセージが出てきてしまいます。私はパニックになるタイプではありませんしパニックからの脱出方法も知っているのですけど、焦って思考が空回りしてしまいよくあの中で予約時間だけは守りながら仕事が進行していたものだと思うのですけど、一部記憶が欠落していますね、やっぱり。
 もう一度画面に何か表示がされていないかと確認してもらうと、「エラー14」と出ています。“iPhone エラー14”のキーワードで検索すると、アップルの説明ではiPhone本体にエラーが発生しているものだとまではわかりました。けれど同じような状態でのエラーの数字には何種類かあり、それ以上の特定ができません。これは明日にdocomoショップへ持ち込むしかないのかな、いやいや本体はdocomo版でも格安simに切り替えてしまっているので門前払いかサービスセンター送りだろう、それなら最初からアップルストアに掛け合っても同じことなのか等々、最後は機種交換をしなければならないかもと最悪のストーリーが頭をよぎっていきます。

 その前にですが、今夜は高宮神社のお祭りでも宵宮であり、みんなで出かけるように約束をしているのでこちらを守らねばなりません。ところが副院長とは普段フェイスタイムオーディオを使うことで無料通話を実現しており、ガラ携の頃からトランシーバー代わりなので今すぐ状況説明ができません。また予約してあるお好み焼き屋へは確認の電話を入れるという約束にしていたのですけど、電話番号は連絡アプリの中にしかありません。幸いにしてどちらも固定電話を使うことで連絡そのものはできたのですけど、携帯電話が少し使えないだけでこの有様です。
 それでも、お祭りというものはいいものです。みんなで食事をしていると鍼灸院へ置きっ放しにしてきたiPhoneのことが最初はまだ頭の中で渦を巻いていたのに段々と片隅に残っているだけとなりましたし、神社で樽酒を飲ませてもらっているといつの間にか忘れてしまっていたのでした。それも今年は担当が知人だったのでお代わりをもらいやすく、毎年の倍くらい飲んでしまいましたからね。まさに「千鳥足」になるくらいまで、お代わりをしていました。升に塩を塗って飲む日本酒、においも味も酔い方も最高です。

 いい気分でみんなと歩いて戻ってきたところで、鍼灸院の近くまで来るとiPhoneのことを思い出したので自宅へは戻らず鍼灸院でもう一度復元にチャレンジしてみることとしました。
 よく思い出せばiPadはボイスオーバーでアクティベート作業ができるのであり、このiPhoneにしてもsimカードがないと完全なアクティベートそのものはできなかったのですがアップルIDでログインさせてアプリを使うところまではできたので、「どのみちリンゴマークかエラーコードの画面で停止してしまうならsimカードを抜いてみるとどうなるのだろう?」と思いつき、大切に保管してあるsimケースを取り出すためのピンを持ち出してきました。きっと酔っていたので気分が大きくなっており大胆に実行できたのだと今からでは想像されます。
 simカードを抜いて強制再起動をさせ、ホームボタンのトリプルクリックからボイスオーバーをオンにしてみると、聞き慣れた声でしゃべってくれたときには「これでサービスセンター送りは回避できる」と大感激でした。ファームウェアは様々な場面を想定して組み込まれていますから、きっとバージョンを落として自己復元をしてくれたのでしょう、「このiPhoneをこれこれのアップルIDで認証するにはアクティベートが必要です」と出てきていました。
 そこでsimカードを戻して認証ボタンを押したのですけど、なんとなんと自宅を引っ越したばかりでまだ無線LANが開通しておらず、インターネットはiPhoneが頼りでありテザリングも多用していたことからデータ通信を押さえるために低速モードへ設定していたので、認証が完了できません。wifiで認証をやり直すように出てきたので手打ちでパスコードを苦労しながら入れると、今度は成功!!
 ただし、この時点ではアプリが一つも表示されないので、まだ携帯電話単独としても使えない状態です。そこで直前にバックアップを取って置いたパソコンへ接続してiTunesから復元を実行させていると、いつの間にか居眠りしていたのですがバイブレーターの振動でびっくりして目が覚めて、「これで携帯電話としては復活だ」と思ったなら、今度は安心して二時間くらいは爆睡になってしまいました。バックアップにパスコードを設定しておいたのでほとんどのアプリは設定情報まで書き戻されており、次に目が覚めてiPhoneを確認したなら電話の履歴さえ見える状態まで回復していました。もう大感激です。
 明くる日には子供たちはお祭りへもう一度行きたいというので友達のところへ電話をかけたり、まだ自宅に机など不足している家具類があるので買い物へ出なくてはならないところへ引っ越しを頼んだ業者さんが夕方にまた来てくれることになっていて連絡先に指定してあったのもセーフでした。ほかにもニュースはアプリから見るのが当たり前になっていましたし、天気予報からradikoでラジオ聴取するなどスマートフォンへ頼り切った生活になっていることを猛反省するのでありました。けれど復活してくれると、すぐまた手放せないのでもありますけど。

 アップルフリークの患者さんに後日教えてもらったのですが、iPadは先端のチップ類を積んでいるといいながらも内部動作は単純なのでバージョンアップも素早く、セルラータイプでも通信ユニットを持っているだけという話だそうです。対してiPhoneは携帯電話というだけでも単純でないところへ密接にかみ合わせながらIOSを動作させているので非常に複雑であり、バージョンアップはiPadの倍くらいかかっても全く不思議ではないということらしいです。初期のiPhoneだとパソコンへ接続しないとバージョンアップができなかったのですけど、極端には半日くらいかかる覚悟が必要だったとか。
 つまり、バージョンアップ作業の時には、見えている人ならパスコードを要求している確認画面が表示されるまで、我々音声ユーザーならボイスオーバーがしゃべり出すまでは触りたい気持ちを我慢して待ち続けることが、最良の対処だということです。この冷や汗ものの体験以後は、ダウンロードサイズも小さく時間的にも短い本体のみで行えるバージョンアップで必ず行うようになりました。
 そして今回助かったことは、直前にバックアップを取っておいたことです。パソコンだけでなくクラウドでもバックアップがとれるようになりましたから、是非ともバックアップはこまめに特に大切な変更作業をする前には必ず実行することが肝心だと、強調に強調を重ねておきます。本当にバックアップは大切です。