『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

(追記あり)無責任予言は的中していた?でも、ジャパンミラクルを本当に実現させるには…

前々エントリー新型コロナの収束予言(一部フィクションですが)ということで、ティーンエイジャーや幼児はサイレントスプレッターですから少なくとも日本の家庭の半数には一度以上の新型コロナウィルスが持ち込まれるのが間もなくなので、2021年の春意向には集団免疫手前の状態にまでなりかなり新型コロナの新規確認数が安定するのではないかという希望的観測を含めた記事を書いてみました。
 半年遅れでやっとこの予言に近い状態が来たようで安堵しましたから、続きの記事を書いてみます。ちょっとだけ偉そうなことも書くと、これだけ安定した状態が2021年内に訪れると予言した記事をほかでは見たことはありません。結論で追記していますが、このままアフターコロナになってしまうかまでは残念ながら現時点では予言できないものの、日本でのピークは超えたとは考えています。

まずはフィクションを含んだ無責任予言だとは断りましたが、テレビなどのマスコミにも登場してくるコメンテーターとか専門家と違って予測時期を外した点については、きちんと謝罪をします。ごめんなさい、ごめんなさい。どうしても期待と焦りがあるので「これくらいで落ち着いてくれれば理想的」というところを書きたくなってしまいます。そして世間の行動というのは模範的なことをしないだけでなく最初から守る気のない人たちが一定以上存在するもので、この隙間を突いて絶妙に感染ルートをこじ開けてくるのがウィルスです。ウィルスのほうがはるか昔から地球上には存在していた大先輩なのですから、絶妙な感染ルートの構築はウィルスの経験値に叶うはずがないというところなのでしょう。ですから今後もコロナウィルスの存在しない世界などあり得るはずがなく、ワクチンや治療薬で駆逐してしまおうという考えも間違っていることになります。農薬でより強い害虫を増やしてしまった苦い経験を踏まえると、ワクチンのブースター摂取というのはどうなんでしょうね。と、ブースター摂取について少し懐疑的に思っていたのですけど、ラジオから衝撃的な情報が…。
ファイザーやモデルナの感傾斜が「もともとから回摂取で最大限の効果が出ることを想定して製造している」と証言したのだそうです。 「おいおい、今頃になってそんな前提条件をひっくり返すようなことを言うなよ」という感じですけど、子宮頸がんワクチンなど三回の摂取が必要だというワクチンは珍しくなく、イスラエルでは早くからブースター摂取が実行されアメリカ本国もブースター摂取を早くから推奨していたのですから、日本国民はまたまたマスコミの情報操作に踊らされていたのかもしれません。「先進国がお金で強引に購入されたなら途上国へ配分されないから」ということで、とりあえず2回分という契約をまず結んだという話になるらしいのですけど、果たしてどこまでが真相化はありますが問題はそこではなく、「2回だと聞いていたので副反応を我慢して打ち切ったのに」と文句を多くの人が口にしていることです。ワクチン接種が軌道に乗ってきた時点で「最高度の効果は3回が必要」と公式な情報を流してくれれば回数を重ねるごとに強くなる副反応でも我慢し切ろうと考えてくれるのに、次の大波が心配だからとゴールポストを動かして「もう一度打ちなさい」と言われても拒否する人が半分出ても仕方ないでしょう。製造国を含めて、情報の流し方は完全に間違いでしたね。

 話を戻しまして、前エントリーで中間報告は書いていますが結果としては、2021年4月から5月中旬にかけては大阪での新規確認が東京を上回るだけでなく、自宅待機を希望していないのに無症状や軽症のホテル待機すらできないという「医療崩壊」ではなく「医療放置」の状態が露呈してしまいました。ワクチンについても地方自治体へほぼ丸投げ状態だったので都市部では全く予約が取れないということから、自衛隊を活用しての大規模接種会場設置が慌てて行われていたりしました。オリンピックには海外からの一般客は入れないということだけ決まりましたけど、その後は決定を先延ばし先延ばしにするだけという有様でもありました。その割にプロ野球は昨年と同様に観客を入れ続けていましたがクラスタは発生はもちろん、感染拡大のルートにならないという証拠は作れていました。けれど飲食店の時短営業に飽き足らずアルコール提供の禁止とはなったのですけど、近隣県へ出かければいくらでも飲めたのであり昨年大騒ぎをした歌舞伎町などはほぼ野放しという、ダブルスタンダードもいいところの政策にしか見えませんでした。
 それが6月になると感染の波が一度沈静化したのですけど、東京2020オリンピックをどうしても開催したいという意図で緊急事態宣言を解除したなら実はすでにいわゆる第5波が始まっており、ピーク時には東京だけで一日6000人近くが・滋賀県でも一日最高234人の新規確認という、オーバーシュートという表現が現実一歩手前まで来ていました。おまけに緊急事態宣言をお手軽に使いすぎたつけでオリンピックもパラリンピックも無観客での開催となってしまいました。競技そのものはテレビやラジオで観戦はできたものの、子どもたちにパラリンピックで躍動している障害者の姿を生で見てもらいたかったという願いが叶いませんでした。
 それが2021年9月に入ろうとする頃から、まず東京の感染確認の数が落ち始めたなら続いて地方も急減して、月末までにはピークの20分の1近くとなり緊急事態宣言がマンボウも含めて全面解除となっています。11月になると100分の1という、誰も想像しなかった数字にまで激減するだけでなく飲食店でのアルコールを解禁しても一向に増加に転じないのですから、今までの施策は科学的根拠がまったくない根性論だけのものだったということが露呈しています。感染急減に劇的な方法が見つかったのではなく、全く同じことをしていたのにこの変化はなぜなのか、行政だけでなく専門家という人たちも今回ばかりは「理解も説明もできません」と白旗を上げるしかないのが実態です。まぁ喜ばしい変化ではありますが、ここが無責任予言をした集団免疫獲得の手前のフレーズに入ったからではないかと信じたいです。

続いて新型コロナウィルスについてその後にわかってきたことをまとめると、 大阪での春の大波はアルファ株だったということで、これはイギリス由来の2020年初冬から広まっていたものであり、東京では確認されていましたが大阪に後から届いて油断からの大波になっていたそうです。2021年夏の全国での大波はデルタ株、つまりインドから拡散が始まった変異種が日本にもやってきたということで、感染力が非常に強いですから従来は発病しないと言われていたティーンエイジャーも分母が巨大になれば分子も増大してその中には発症するケースが当然出ていたというのが客観的な分析だそうです。
 「ワクチン接種ができれば」は政治家のお題目になっていましたけど、「鎧兜を着れば矢でも鉄砲でも持ってこい!!」になる予定だったものが、ワクチンは鎧兜ではなくレインコート程度だったということが実証されてしまいました。開発者側から最初からワクチンがあれば感染は絶対に防げるようになるとは説明されていなかったのですけど、ブレイクスルー感染という言葉はまたまた庶民の恐怖を煽ることにもなっています。けれどある程度の感染を阻止できていることは確かですし、重症化を防ぐという一番の目的は達成されているのでパンデミックの収束を早めるためにワクチン接種は不可欠なことだったと、これは鍼灸師の立場でも思っています。

ここからは鍼灸治療を中心に、もう少し踏み込んだ分析と今後について書いていきます。鍼灸院で治療を続けながら社会生活を営んできた身としての実感は、確実に新型コロナウィルスは周囲に存在しているものの「知り合いの知り合いには感染者が出たけど」程度で、ごく身近や近所では感染を確認された人が未だにいませんから実感がないというのも確かなことです。彦根市の学校や保育所でも感染が確認されたのでしばらく閉鎖されるケースが現時点でもあるのですが、当初のような建物全体まで消毒をするような大規模なことはしなくなっており、時間が経過すればウィルスは薄くなるので社会生活を粛々と営んでいくほうが大切と暗黙のルールが出来上がっているというのも実感です。
ネット上からの資料を少し引用させてもらうと、デルタ株というのは原株の2倍の感染力があると言われていますが、症状については熱・喉の痛み・頭痛・鼻水などは原株と同じ程度という評価です。原株との比較で、ウイルスのスパイクタンパク質のL452R、T478K、E484QおよびP681Rの変異を持つことが知られています。これでデルタ株は原株に比べて何が変化したかというと、感染力が上昇、より多くの細胞に感染するのでより多くの子どもウイルスを作るように変化したということです。けれどウィルスの目的は地球上に少しでも長く存在していたいということだけですから、まずは感染力の増大を獲得したかったはずで一年経過したところのインドで目的を達成してしまいました。ところが、その後は新たな感染力増大の変異が見つかっておらず、ここは満足したというのかこれ以上変異できないと2021年11月までは思われていました。
 そもそも「変異株がさらなる脅威をもたらす」とマスコミに脅かされ続けてきたのですけど、あまりに微細で生物とも言えないウィルスは宿主の力を利用して自らをコピーするだけであり、微細が故にコピーミスが多発するのでありこれが変異の正体だそうです。まれに大規模でラッキーなコピーミスで新種が誕生するのですけどラッキーの上にラッキーが重なっていなければならないということで、奇跡的なことですから数年に一度あるかどうかなので最初から新型コロナの毒性増大というのはないとして対処するのが正解だったようです。この点については新型コロナウィルスは必ず鼻風邪になるで詳述を真っ先にしています。
 (追記)南アフリカで確認された新たなオミクロン株、デルタ株でさえ元々が90程度のスパイクのうち10も変異していて感染力が一気に倍となったのですけど、オミクロン株はなんと30もの変異があるそうです。そこからすると新しい新型コロナウィルスの出現してきたくらいのインパクトがあるのですけど、感染拡大が早いということは毒性は今までより増大することは最低でもなく、むしろ弱毒化が証明されたなら地球レベルでのピークアウトが視野に入ってくることになります。

 さて、ここからが今回の本題になります(長すぎる前置きですみません)。今後の鍼灸院での治療ですけど、まずは後遺症を訴える人が特にアフターコロナの時代になると気が抜けて体調を崩すケースも含めると非常に多くなり、西洋医学の守備範囲ではありませんから鍼灸院の順番ということになります。これは守備範囲の問題ですから美味しいところを持っていくのではなく、西洋医学の関係者にも同じような後遺症が出ることでしょうから役割分担です。按摩・マッサージ・指圧も「どこかが今ひとつ不調」の未病の分野には非常に有効でしょう。でも、これだけ長期間のストレスにさらされてきたものですから、未病だと言っても一度の施術だけでは足らないだろうところがちょっと困ったところなので、あんま施術だとしても数回は通ってもらうシステムを今のうちに確立しておくことでしょうか。
 そして鍼灸ははっきりした症状が現れてくるレベルの担当ということになるので、独自の診察・診断法を持っていないと逆に患者さんからの信頼を失いかねません。「この辺がおかしいんですけど」ということで局所だけ施術をしても、全体バランスが崩れていることが原因なのですからそれを突き止める診察力がなければなりません。例えば息苦しいとか深い呼吸ができないが原因不明で困っているという患者さん、もちろん現在がコロナ感染中ではないものの過去に感染していたかどうかでまず対処が変わってきます。感染経験があったなら相当に社会的ストレスを受けたでしょうから精神面をまだ引きずっているのかの区別が必要ですし、薬による副作用なのかも診察できねばなりませんし本当に呼吸器が疾患を起こしているかが診断できる必要があり、治療もできなければなりませんが西洋医学で効果がなかったのですから「病院へ行ってください」の台詞はありません。感染経験がなかってもストレスが主要因なのか物理的な疾患なのか、ホルモンバランスで具体的にバセドウ病が多いと思われますがこれを診断して治療できねばなりません。
 それとコロナで疲れ切った身体なのですから、絶対に痛い鍼はだめです。養成施設の授業レベルの治療では役に立たないことを自覚して、そしてコロナ時代に学生をしていた人は実技時間が大幅に不足しているのですからさらに自覚をして、本格的なアフターコロナの前に研修会へ参加し猛スピードで準備しておくことです。臨床投入の段階にある人は、途切れていた研修会を早く立て直して型崩れの修正をいち早く行ってください。ブロークンハート症候群が脈診だけで見抜けるようになったなら、こんなに便利な治療法はありません。
 2021年11月13日に、第49回日本伝統鍼灸学会沖縄大会の一日目をオンライン開催ですから仕事をしながらズームの音声を流して半分程度ですが聞いていました。オンラインは2つのことが同時にできて後からビデオでまた勉強し治せる便利さを実感しましたが、リアルでない分の真剣さが足りないのもまた事実でした。それとわけがわからない話しか流れてこないので、患者さんも退屈だったでしょう。しんきゅうというのはハンドワーク・アートと表現されるくらい手の芸術なのであり、オンライン診療など絶対に不可能な分野ですから「こうすれば感染は防げる」の実態をもっと公表していくべきです。鍼灸院でクラスタが発生したという記録はなく、防衛策の記録は今後の貴重なデータになっていきます。「にき鍼灸院」では手洗いを洗面器に手を思い切り突っ込んで、水の音を出して患者さんにわかるようにしていました。そして肝心なのは空気を循環させることであり、できる限り外気を取り込んで寒すぎる時期は「これでもか」というくらい扇風機を回してアピールをしていました。公共交通機関では感染が発生しないのは空気を循環させているからであり、ウィルスがそこにいても希釈さえすれば発病に至るほどにはならないのですから家庭内でも空気の循環は大切でしょう。

 ただ、いわゆる第6波と懸念されている2021年から2022年の冬にかけての感染再拡大についてははっきり予言することはできず、間違いなく全国合計で200を下回っている2021年11月初旬の状態よりは悪化はするでしょう。これが日本人のまじめさで拡大阻止ができたなら、2020年春に言われた「ジャパンミラクル」は本物だったということになります。
 ということで、感染しないのに越したことはありませんが、ワクチン接種率の高さと日本の風土病が新型コロナに強い体質をもたらしているので、今回のパンデミックについて日本国内においてはこれからもある程度の波はありゼロコロナもないのですが、ピークを超えたと私は考えています。風土病が影響していた証拠は、在日期間の長い外国人だと発病しても重症化する確率が海外より遥かに低いことと、逆に北海道と沖縄は風土病の種類が違うので発病してしまう確率が非常に高かったこと、そして在外の日本人はその国と同じくらいの確率で発病していたことのデータで読み取れます。過去にコロナが東アジアで何度も大流行してそれが日本人の遺伝子の中に残っていて、抵抗力が強かったという説が出てきていますがそれでは在日外国人の感染率が説明できないので、やはり風土病による獲得免疫がたまたまですが新型コロナに強かったという考え方を私はします。それが日本国内のコロナの弱毒化ももたらし、急激に落ち着いたとも思います。
ジャパンミラクルを実現させ、鍼灸治療により世界に先駆けて健康大国へ一緒に戻っていきましょう。