『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

元気な日本を作っていきましょう

 まずは2011年3月11日に発生した、東北太平洋地震によって被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。また不幸にして命を落とされてしまった多くの方々へ、お悔やみ申し上げます。想像もしていなかった大災害が突然やってきてしまったのですけど、今は一人でも多くの命を救い明日の復興を目指す、そのために私が協力できることは微々たることしかないのですけどずっと応援し続けていきます。
 このような状況の中で批判的な記事を書くというのは気が引けるのではありますけど、どうしても書き残しておかねばならないとキーボードを打ち始めました。不愉快な表現に思われる箇所がありましたなら、ご容赦ください。

 大津波による未曾有の大災害は天災なので、これはどうしようもなかったと納得はできませんけど受け入れなければならないかと思います。まずは割り切らないと復興への力が出ませんし、ドラえもんにタイムマシンを借りたとしても津波によって消失した町や人命は戻ってこないのですから。
 しかし、福島第一原子力発電所の問題は、完全なる人災でしょう。敦賀原発と並んで福島原発は日本で最初に運転を始めた部類の原子力発電所であり、当時はまだ国内で原子炉の設計ができなかったのでアメリカのゼネラルエレクトリック(GE)が担当したそうです。マーク1と呼ばれる原子炉らしいのですが、何重にも炉心が覆われている最外装がフラスコ状となっているため、設置経費が安価になったとのことです。ところが滌痰が狭くなっているので、もし冷却機能が低下したなら水素がたまって水素爆発の危険性があるという血管が十年後に判明したのに、回収がされなかったというのか情報が隠蔽されていたらしいです。
 さらにはある程度の地震対策のみで津波に対する対策が当初はされていなかったとのことで、後からこれについては補強されたらしいですけどマグニチュードが8までしか想定されていなかったとか。「そんなこと今さらいわれても」という感じですけど、これだけでも甚大な人災です。

 ところが3月18日に、こんな衝撃的な事実が判明しました。アメリカ政府では日本政府の行き当たりばったりの対応に業を煮やしているという情報はもう有名なのですけど、記事の一部はこのようにあります。『事故発生直後、米政府は原子炉冷却に関する技術的支援を申し入れた。ところが、原子炉の廃炉を前提とした提案だったため、日本政府は「時期尚早だ」と受け入れなかったという』。
 こんなことをしておきながら管直人首相は、東京電力の本社へ朝から乗り込んで怒鳴りあげたというのですから、これ以上のコメントができません。判断ミスというよりも無謀で見通しのない行動で放射能の危険にさらされながら決死の作業をしなければならない状況を作ってしまったのに、全て東京電力が悪いと言い切るのです。これは完全なる人災です。東京電力も最初は楽観的で情報を隠蔽していた節がありますけど、その後に政府から行動の主導権を奪われてしまい泣きっ面に蜂状態でしょう。

いつから日本は無政府状態になってしまったのでしょうか? このブログの中では自民党から政権を奪取したということで、その後の迷走には目を覆うものが多くても民主党が未来を変える道を開くのではないかと養護の試製できました。しかし、もう民主党もいりません。私自身が政治家へと立候補する意志はないものの、大半の政治家はこのステージから降りて欲しいと願いますね。

 私は鍼灸師ですから、鍼灸で社会に貢献するだけです。決して「人のために役立つ仕事をしたいから」などと大それたことを描いて鍼灸師になったのではなく、視覚障害者なので他に選ぶ道がなくて鍼灸師になったのですけど、鍼灸師である前に一人の人間として医術に携わっていきたいと決心はしています。
 それは開業に当たって「患者さんは全て師匠だと思え」という言葉と同時に、「算術になるな仁術に徹せよ」という言葉を師匠からいただき実践しているだけのちっぽけなものなのですけど、いつも目の前に人間そのものがおられるのですから決してどなたにも裏切るような好意はしたことがありません。民衆はそのようにして一人一人が出来ることを頑張っているのに、政治家の関西弁でいう「しょうもない」見栄や我欲で現場が振り回されるのは、もうこれ以上ごめんです。法治国家ですからこれからも法律を逸脱するようなことはしてはいけないのですけど、今までは医療制度の改善やそれにつながるような面からのアプローチという形で考えてきましたが、今回のこのような一部の権力者による身勝手な行動で多くの人が危険にさらされたり不愉快な思いをしていることに堪忍袋の緒は切れました。
 今までマスコミを使っての宣伝というか情報の流布には躊躇していたのですけど、鍼灸術の可視化を進めて「日本にはこんなに素晴らしい民間の力があるんだ」ということを広める役目をしたいと決心しました。現在までも資料は全て公開するというオープンスタイルで来たのですけど、まだ検索をしてもらうという受け身の姿勢でした。これを検索に引っかかる形にまずは変えていきたいと行動の準備に入りました。でも、テレビ報道には気をつけなければ・・・。

 まだまだ災害地には一般人がボランティアとして入りたくても入れない状況であり、患者さんがおられるので私自身が被災地へ出向くこと自体も難しいのではありますけど、本当に心から応援しています。鍼灸という技術しかないので救援をお手伝いすることは私には出来ませんが、政治に振り回されない復興には「民間にはこんな力があるんだ」という側面から日本を元気にしていきたいと思います。
 何度も繰り返しになりますが、被災者の皆さんが一番大変ですけど多くの日本国民は心を一つにして元気を取り戻そうと協力的です。私も私の立場で協力をして、元気な日本を作っていきましょう。