『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

「腎間の動悸」について

いつも「今回は短めに」と思いながら打ち込み始めて結局は相当な長さになっているのですけど、今回は一時間半という限られた中で執筆を完了せねばならないので、短文でできるかな? covid-19の大きな影響から鍼灸の研修会は軒並み大打撃を受けてしまい、学生…

予約の取り方、決め方、治癒宣言について

ちょうど年末であり「年内一杯でなんとか」と思うのは患者側も術者側も同じことであり、今回は臨床現場報告ながら、予約の取り方についての工夫です。治療の終了宣言についても加筆しておきました。師匠である丸尾頼廉先生の一門で同窓会をしたときに出され…

奇経(二経)治療を触覚診断していた経験から

現在「押し流す奇経治療」と自然発生的に命名したのですけど、任脈・衝脈・督脈の三つについては固有流注場を押し流すだけで、帯脈については腎の陽気を衝脈へ渡すという役割から帯脈・衝脈の順番で押し流していくというかなり簡単な法則と理論さえ飲み込め…

池田先生講演会に参加させていただいて、漢方鍼医会は原点へ戻ろう

池田先生講演会に参加させていただいて、漢方鍼医会は原点へ戻ろう滋賀漢方鍼医会 二木 清文 去る10月22日、名古屋漢方鍼医会が池田政一先生をお招きしての講演会を開催され、漢方鍼医会の会員へも呼びかけてもらえたので参加させていただきました。現在でこ…

右眼球をどストライクで打撲してしまった一大事、自己治療はやっぱり素晴らしい

今回は単なる備忘録のようになってしまいますけど、それでも自己治療の大切さと重要性については言及したつもりなので、どなたかの参考になれば幸いです。 まずは臨床雑感あれこれ『にき鍼灸院』に投稿した、「本日は五条悟のような状態」って、そんな優しい…

伝統鍼灸学会50周年記念誌、点訳作業の中間報告

現在、日本伝統鍼灸学会の50周年記念誌を自分たちで点訳作業している真っ最中です。記念誌の概要を聞いたときから「この鍼灸の近代史は絶対に視覚障害者が読める形でも記録に残さねば」という思いから、チームメンバーを集めて作業をしています。その途中経…

親父、本当に長い間ご苦労さまでした

今回のエントリーは実父(ここから先の表現は親父)が亡くなっていた場面から、どのようにして警察にも救急にも最短で的確に伝えて処理をしていったかの記録です。途中に少々生々しい表現があるかもしれませんけど、鍼灸師というプロの医療従事者の立場とし…

ルンバでエラー2、ブラシが汚れているというエラーの対処法

>ルンバE5本体を裏返しにしたところ、デュアルアクションブラシの一つはキャップを外してあります鍼灸院のブログですけど、鍼灸院で活躍してくれているロボット掃除機「ルンバ」のトラブルと、その対処法です。本体音声での“エラー2”は出現頻度が高く、「ブ…

covid-19は感染者数とともに重症化率を公表すべき

この記事は2022年7月24日時点のものであり、かなり急いで執筆しているので若干の矛盾を含んでいるかもしれませんけど、私の周囲の人々への緊急提言です。 どうしても背後の情報が必要なのでそれなりの文章量になってしまいますから、まず結論部分を書きます…

マスクを外せない日本人、でも外さないと若い年代の体調不良が

前回(追記あり)無責任予言は的中していた?でも、ジャパンミラクルを本当に実現させるには…では、covid-19発生から一年半で日本だけ驚くほど感染が落ち着くまでの振り返りをして、そこから希望的観測が多く入っていましたけどジャパン・ミラクルでパンデミ…

(追記あり)無責任予言は的中していた?でも、ジャパンミラクルを本当に実現させるには…

前々エントリー新型コロナの収束予言(一部フィクションですが)ということで、ティーンエイジャーや幼児はサイレントスプレッターですから少なくとも日本の家庭の半数には一度以上の新型コロナウィルスが持ち込まれるのが間もなくなので、2021年の春意向に…

イエローカードが感染防止の切り札にならないか?

前回新型コロナの収束予言(一部フィクションですが)ということで、「あくまでもフィクションですよ」とは断っておいたものの新型コロナは春になると集団免疫手前の状態になるのでかなり落ち着くフレーズに入るのではないかと予測していたのですが、2021年5…

新型コロナの収束予言(一部フィクションですが)(若干修正版)

今回は無責任に新型コロナ(sers-covid19)の収束について、予言してみたいと思います。医療関係者として過去データとネットやニュースから収集した動きから分析して予言するものですけど、あくまでも“無責任予言”ですからフィクションとしてお読みください。…

ワクチン接種での収束は見込めない、しかし

新型コロナ(SARS-CoV2)が流行してきていると大騒ぎになって一年ちょっと、キーチェンジャーとして期待されているワクチンですけど実際に接種が世界各地で始まりましたが、どうも予想通りの結果が達成できないのではという感じがしてきています。悲観的に「…

新型コロナウィルスは必ず鼻風邪になる

2020年8月現在ですが、covid-19と名付けられた新型コロナウィルスの大流行(パンデミック)はまだまだ世界中で猛威を続けています。一方、感染者の増加が押さえきれないアメリカ合衆国やブラジルやインドにおいても、重症化する割合が急速に低下してお…

視覚障害者は、さらに高齢ドライバーに気をつけて

だり泰斗付近に青あざがある24時間後の写真視覚障害者が駅ホームから転落し死亡するニュースが年に何度かあるのですけど、実は私も駅のホームから転落(その1) と、苦い思い出があります。そして転落ではなく駐車場で交通事故に遭遇 と、その他にも何度か…

奇経治療の考察(その2)、自宅補助を確立中

前回の奇経治療の考察(その1)、治療パターンときっかけからの続報となるのですが、その前にこの半年間の地球レベルの出来事はあまりに大きいので、少し備忘録を兼ねて報告から入ります。 2020年の年明けは消費税が10%に引き上げられて景気のますますの落ち…

奇経治療の考察(その1)、治療パターンときっかけ

(この文章は2020年1月の滋賀漢方鍼医会で朝の挨拶と基礎講義の一部を文章化したものです、内容が多岐にわたっているので一部追記をしました) 昨年の12月に本部で「時邪を応用した切り分けツールの提案」の第二弾を発表させてもらいました。まだ公式で…

ブルートゥースヘッドホン奮戦記

さて、今回は時々登場しているガジェットネタです。軽く読んでいただければ幸いです。この半年くらいでブルートゥースヘッドホンを合計五種類も購入してしまったドタバタです。 きっかけは一昨年に「よくぞ複雑骨折を免れていた」という大けがを左腕にしてし…

第47回日本伝統鍼灸学会、ハンドワークアートを大切に

11月23、24の両日、東京都江戸川区のタワーホール船堀で第47回日本伝統鍼灸学会学術大会東京大会に今年も参加してきました。大会テーマは「日本伝統鍼灸の確立に向けて―日本の鍼灸の発想と継承―」でした。学術大会なのでプログラム的に仕方ないところはある…

経絡に一周してもらうと、矛盾は解消される

(これは2019年7月21日の、滋賀漢方鍼医会の朝の挨拶を文章化し若干の加筆をしたものです) 先月に学会誌が発行されすでに読まれたと思うのですけど、その中に4月の外来講師講演が文章化されて掲載されていました。講師の荒川先生は「取穴書」作成の時にも少し…

Logovista辞書ブラウザでも南山堂医学大事典が活用できました

まだ私が経絡治療の世界へ足を踏み入れて間がなかった頃、東洋はり医学会初代会長の福島弘道先生が名調子で語られる講義をカセットテープで繰り返し聞いて理論体系を飲み込んでいきました。その中で少し難しい病気のことになると南山堂医学大辞典から調べて…

第24回漢方鍼医会夏期学術研修会大阪大会、少々投げやりな結論ですが

第24回漢方鍼医会夏期学術研修会大阪大会が、2019年8月25日・26日と京都ガーデンパレスを会場に開催されました。主題『漢方はり治療の継承』、副題「難経脈論に則った季節と漢方はり治療および陰陽調和の手法」ということで、ここ数年間(かなり正…

熱状態での脈状について

(この文章は2018年3月18日に開催された滋賀漢方鍼医会月例会での朝の挨拶からです)熱状態での脈状について 本日の3月18日は、岡山県で初めて点字ブロックが敷設されたということで点字ブロックの記念日だそうです。点字ブロックは、日本で考案され…

彦根城の秘密、屋形船の体験から

2019年6月20日に彦根市視覚障害者協会の今年度の第一回歩行訓練として、彦根城のお堀に浮かぶ屋形船に乗船してきました。 「全盲が船に乗っているだけで面白いのか」といわれそうですけど、これが面白いんですね、だから出かけてきました。当日はほとんど風…

スマートスピーカーで鍼灸院のBGM

“スマートスピーカー”が流行語大賞になったのはすでに2017年のことで、今回「にき鍼灸院」でも導入したのですけど、もう珍しいケースではないと思われます。しかし、活用法がかなり整理できたのでブログにまとめてみました。 2019年時点での日本国内では、「…

JR西日本、「緑の券売機」を使ってみて

電車は月に数回程度しか利用していませんが、2019年3月17日の日曜日の朝に南彦根駅(JR西日本)で滋賀漢方鍼医会の月例会へ出席するために草津までの往復切符を買おうとしたなら、「みどりの窓口は昨夜21時の営業で終了しました」と駅員さんに声をかけられまし…

左上腕骨が亀裂骨折、自己治療と物理的修復の意義

昨年(2018年)11月に、左上腕骨の亀裂骨折を起こしてしまうという大けがをしてしまいました。幸か不幸か自分で診察・診断から治療までできてしまいますから経済的損失はなく、そしていろいろな癲での勉強もさせてもらったので今となっては必然の出来…

出会いというものは不思議なのか必然なのか、第46回日本伝統鍼灸学会

第46回日本伝統鍼灸学会学術大会(大阪大会)が2018年11月24日・25日に、テーマ:「日本伝統鍼灸の確立に向けて −日本鍼灸のアイデンティティ−」ということで、第27回日本刺絡学会学術大会 と併催で開催されました。 学会ということなので基調講演やシンポジ…

安定し広く鍼灸師が会得できる漢方はり治療へ、夏期研東京大会雑感

主題「漢方はり治療のさらなる飛躍」、副題「難経の脈状考察?四診法からのアプローチ」ということで、2018年8月26・27日にホテル・メルパルクYOKOHAMAを会場に、第23回 漢方鍼医会夏期学術研修会東京大会が開催されました。 東京は交通の中心地ですから、全…