『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

2010-01-01から1年間の記事一覧

頑張りたくても頑張れないんだ

「夫婦げんかは猫も食わぬ」だったかな?とにかく元々は他人だった男女が一緒に暮らすのですから喧嘩の一つや二つは日常茶飯事であり、うちの家庭でもちょっとやらかしていました。それが片方の行動に起因することや価値観の違いからでてきたズレであれば当…

第38回日本伝統鍼灸学会に参加して(後編)、シンポジウムへの意見

第38回日本伝統鍼灸学会に参加しての後編となります。今回は一日目の教育公園「内経の診察・診断・治療」(浦山 久嗣先生)と、「室町・江戸期の診察・診断・治療」(大浦 慈観先生)から引き続く形で行われた、シンポジウム「伝統鍼灸の真髄を探る」につい…

第38回日本伝統鍼灸学会に参加して(前編)、難経は片手ずつの脉診

去る10月30日(土)31日(日)に、福岡県で開催された第38回日本伝統鍼灸学会に参加してきましたので、その感想を書きたいと思います。今回は前編になります。 今大会は内容が非常に広範囲であり、特に来年の全日本鍼灸学会との共催大会で「日本鍼灸とは何か…

医療陣は修練を怠るな!

2010年のノーベル医学・生理学賞は、体外受精の技術を確立したイギリスの博士に授与されると発表がありました。最初は「試験管ベビー」などと表現がされましたから生命をもてあそぶような印象もあったかも知れませんけど、世界初の体外受精による赤ちゃんも…

第十七回夏期研を終えて、託児をお願いしました

2010年8月29日/30日に、第十七回漢方鍼医会夏期学術研修会名古屋大会が開催され、大盛況のうちに無事終了しました。第一回から欠かさず参加しており、また既に講師陣としての参加の方が多くなっているのですが毎回学ぶことがあり、今年はあまりの猛暑に「名…

日々の臨床雑感をアップするブログも立ち上げ予定です

この「にき鍼灸院院長ブログ」はハテナのサービスを利用して構築しています。実はと前置きするまでもないことですけど、『子供に送る、視覚障害者お父さんの子育て日記』というプライベートブログを先に執筆していて、記事があまりに簡単に更新できてしまう…

猛暑で思い出した、七十五難型の話

2010年の夏はアイルランドでの火山大爆発により火山灰が地球レベルで蔓延して冷夏が予想されていたのですけど、地球温暖化へのブレーキが完全に壊れてしまったのではと思えるほどの猛暑になっています。口にしたくはないですけど、つい「暑いですねぇ」とい…

古いシステムを打ち破るには

2010年7月の参議院選挙では、昨年に歴史的政権交代を成し遂げたばかりの民主党が「一人負け」の大惨敗を演じました。これは政権交代後の国民の期待を裏切り続けてきた結果であり、「身から出たさび」ですから仕方ないことでしょう。ただし、地方区で議席を大…

「鍼灸師の手」

2010年の3月に開港した茨城県の空港ですけど、開港時点では韓国への定期チャーター便が決定しているだけで国内定期便がないという「箱もの行政のお粗末さ」の見本のような空港です。立地条件からいえば東京まで二時間近く掛かる場所であり、特に飛行機に乗ろ…

ポリシーある行動が、成功へとつながる

2009年の衆議院選挙では、一時的な下野を除けば半世紀以上も政権を独占してきた自民党から民主党へと政権交代がなされたのですけど、これは自民党の腐敗しきった癒着体質に国民が嫌気が差したというのが事実だったでしょう。 そして沖縄では基地問題に関して…

国家を救う大提案(その2)、真似の出来ない環境技術を

社会ネタは意図的に最近抑制していたのですが、、そして一人の鍼灸師がブログで吠えてもその影響力の範囲はどれくらいかを自覚をしているのですけど、何も情報発信しなければ影響力そのものが産まれるはずがないということで今回は怒りに震えながら書きます…

研修会での託児システムが起動しました

突然ですが、漢方鍼医会本部でもシステムとして準備されあとは利用者からの申し込みを待つだけの状態にはなっているのですけど、一足先に滋賀漢方鍼医会では「託児システム」が2010年度から正式に起動しました。 今に始まったことではありませんが女性の社会…

ていしんを試作中(その9)、適切な衛気・営気の手法について

「ていしんを試作中」シリーズも第九弾であり、一応のまとめに入って行かねばなりません。「ていしん」でどうして治療効果があるのかではなく、どうやったなら治療効果がより出せるのかがまとめになるでしょう。 「ていしん」でどうして治療効果があるのかで…

ていしんを試作中(その8)、充分に気を補う?

「ていしんを試作中」シリーズは、前回ていしんを試作中(その7)、最高ポイントで抜鍼するから半年以上飛んでしまったのですけど、データベースの蓄積をしていたということでご勘弁を。 二木式ていしんそのものは完成したのですけど、これは第一弾であり今…

「鍼灸ジャーナル」からの取材を受けました

今回のエントリーは、プライベートブログ『子供に贈る視覚障害者お父さんの子育て日記』の2010年2月18日から、関係部分を抜粋しての転載です。「お父さん」と表現しているのは院長の私のことであり、子どもへ残すために執筆している日記ですから文体が少し違…

小児鍼専用ベッドを導入

今回は純粋に治療室のネタです。当院ではホームページに治療ポイントあれこれ ビデオでも解説 小児鍼(しょうにしん)というページを掲載しているくらいですから、自分の子どもが産まれる以前から小児鍼には力を入れてきました。 その原点は研究発表「小児鍼…

今必要なものは勤勉さ

鍼灸院の「院長ブログ」でありながら、最近はすっかり時事ネタブログではないかというほど前ふりがながく鍼灸のネタはくっつけているくらいになってしまっているのですが、今回も時事ネタの方が長くなってしまいそうです。 2010年1月14日のニュースでは、東…

プラウト主義と鍼灸治療の今後について

この文章は年頭所感として打ち込み始めたのですけど、気が付けば前半の経済面へのコメントが長くなってしまいました。途中を飛ばして読んで頂いてもあらすじは分かりますが、苦虫をかみつぶすような難しい説明をしたわけではないので、できれば通読をお願い…