『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

ワクチン接種での収束は見込めない、しかし

新型コロナ(SARS-CoV2)が流行してきていると大騒ぎになって一年ちょっと、キーチェンジャーとして期待されているワクチンですけど実際に接種が世界各地で始まりましたが、どうも予想通りの結果が達成できないのではという感じがしてきています。悲観的に「薬を使うだけではだめだ」と言いたいのではなく、鍼灸師の立場としてもどの方法でも構わないので早くこのパンデミックが収束してほしいと願っているのであり、アフターコロナでの医療体制が正常になることを期待して直感的なことを今回久しぶりにアップしてみました。

 2020年1月に「どうも中国の武漢市で新型肺炎が流行して変な状況だぞ」というニュースが世界へ発信されるようになったものの、実際には2019年末に武漢市の医師が警告のSNSを仲間へ流したなら当局に厳重注意を受け、その後に治療へ従事していたなら自分も感染して死亡してしまうという悲劇がありました。まだまだ中国のことですから情報操作がされていて本当のところは闇の中なのですけど、どうやら2019年の夏には世界各地への拡散が始まっていて、それを中国当局は認識していたのではという疑いが強くなってきています。何故ならパンデミックが宣言されたなら直後に中国制約メーカーがワクチン開発のニュースを流し、それがウィルスの活動力をなくさせた不活化ワクチンだったからです。
生ワクチン・弱毒化ワクチンと不活化ワクチンはいずれも現在までに実用化されてきたワクチン技術で安全性もご存知のとおりですが、一番最初に流行してしまった土地と言いながらも100日くらいで不活化ウィルスを生成することなどできるはずがありません。
 さらに50日も経過しないのにDNAやRNAの解析が完了して、世界へ情報提供されています。この解析そのものは後から何度も検証されているので間違いはなさそうですが、「どうしてこんなスピードで」という疑念が残ります。「それが現代中国の技術力だ」と反論されるのはわかりきっていますけど、それなら旧正月である春節の前に移動制限をかけて、地球レベルでの拡散を少しでも遅らせる義務があったはずなのに…、です。
 いずれにしても今回のコロナ騒ぎが収束したなら、賠償責任を中国へ迫ることは間違いないでしょうし、世界中の経済をめちゃくちゃにして自分だけいち早く軌道修正している姿は絶対におかしいです。

本論から思わずそれていたので軌道修正をして、各メーカーのワクチンは臨床試験段階で驚異的な数字が出ており実戦投入では数字が下がることは織り込み済みと言いながらも、大多数への摂取が進むと集団免疫が獲得できる計算になっています。けれど国民の60%以上が接種を終えているUAEイスラエルでの感染率低下が、思ったほどではないというニュースです。原因ははっきりしておらず、高齢者からの摂取で現役世代がまだ遅れているからなのかもしれませんけど、一度目の接種については現役世代でもそれなりには進行しているはずです。あるいはワクチンを受けたからと気の緩みから生活習慣を守らなくなっている、けれど世界の半数以上の国は政府が指導するカレンダーよりも宗教での行動様式を優先しているのであり、2020年の大流行時でも一時的に抑えたくらいで宗教行事のほうが大切だったでしょうから、ワクチン接種で時間の使い方が変わったとは考えにくいのです。
 そして驚くべきことは、2020年12月にイギリスで見つかった変異種は1.7倍の感染力で急激に数を伸ばしていたのに、2021年3月になると感染率がなんと10%にまで落ちてしまっています。インドに於いてはもっとでたらめな話で、最高だと1日に9万人もの陽性反応が出ていたものが一ヶ月以上前から1万人を切っているというのですから8分の1であり、それでも日本に比べれば数字的にはものすごいのですけど重症化率はさほどでないといいます。一方でフランスでは一部の地域ながら何度目のロックダウンになるのかという数字であり、ブラジルでは死者数の増加が顕著です。
 これらの数字や傾向を分析すると、新型コロナの感染の最大ピークは超えつつあるのでしょう。けれど大きな大きな山なので下り坂にも時間がかかり、まだこれからも地域によっては流行のコブが発生します。そしてワクチン投与とは、害虫と農薬の関係のように薬を投与すればそれに対抗する変異種の出現は可能性が大きいということでしょう。ですから、人類側が打てる手としては変異種の出現より速いペースでワクチン接種をすることになるのですけど、それがどうにもうまくいきません。

 ワクチンが実用段階に入ったのにうまく行かない1つ目は、製薬会社からの供給量の問題です。77億人もの人類へ供給する薬を製造するなど、いくつものメーカーが利益を度外視して協力するというありえない体制を敷いたとしても、数ヶ月で完了するはずがありません。それから途上国などで薬を保管する体制がない場合には、宝の持ち腐れになってしまいます。その前にわかっていたことではありますけど、各国に平等うに分配する協定が締結されていたのに争奪戦が発生しています。自国で製造できない日本、これは困りました。
 2つ目は摂取の制御が困難なこと。先行している国でもシステムが整わない間から摂取を望む声が大きく大混乱しており、うまくできた国はスマートフォンを活用するかマイナンバーがすでに整っていたところであり、これも日本の現状では困りました。途上国だとワクチンの強奪と高額転売や、ニセ薬の横行という事件が目に見えています。
 3つ目は技術者不足で、おそらくこれが日本では一番の障壁になるでしょう。2021年4月から高齢者優先で摂取をするというのですが、3600万人もの高齢者へ三ヶ月と公表されているのですが、これだと一ヶ月で1200万人をこなさねばならないということで1日だと40万人への摂取でも追いつかない計算になるのですが、それをこなせる医者の数を揃えることなど見通しが全く立ちません。諸外国では医学生看護学生に実習の一環として注射を打たせているケースが一番多く、現役医療チームは会場に一つ待機をしている程度でないとショックに対するバックアップができません。国によってはボランティアが訓練を受けてドラッグストアで注射しているケースもあるのですけど、医療チームの待機は当然ながらやっていません。国民皆保険で衛生観念が高い日本で、看護婦までならまだ認めるとしても学生やボランティアから注射を打ってもらうというのが日本国民に受け入れられるのか、まして政府内で検討されているような話も聞きませんからこの時点で日本でのワクチン接種による感染封じ込めはアウトでしょう。残念です。

 もう一つのアフターコロナでの医療についてなのですが、世界一の人口に対するベッド数があり感染者数も重症化率も欧米の50分の1なのに「医療崩壊だ」と自ら叫んで大恥を晒した日本医師会、ここに自己改革の意志があるのでしょうか。2021年の一度目の冬を乗り越えたなら「喉元すぎればなんとか」で、少し落ち着いてきて暖かくなるこのタイミングに指定感染症の分類変更や民間病院でも感染症が受け入れられる施設整備の予算要求とか、次の冬までにしておくべき課題明白なのに動こうとしていません。
 これは開業医が80%という構成率で、経済的な要因が大きすぎると考えてしまうのは健康保険に何も守られていない鍼灸師の僻みでしょうか?けれど、感染の危険極まりない環境と強烈な痛みを訴えているのに画像診断のみで触診もしない現場で、同じ保険点数での医療費支払いは絶対に犯しすぎます。鍼灸師は自分の腕のみであり、人間性と技術力のある鍼灸師は、コロナでさらに患者数が増えています。
 一人の国民として素直に要望することは、次のパンデミックに備えて民間病院でも一定数のベッドがあれば感染症が受け入れられる設備を導入義務にまず変更しておいてほしい。次のパンデミックは100年後という保証はどこにもなく、呼吸器とは違うタイプの感染症が発生するかもしれないのです。それから、いわゆる“通院控え”があったなら基礎疾患が改善したり推定死亡者数を下回ったりという事実は過剰医療が大きかったということで、この推定死亡者数が下回っていたのは日本くらいでありもっと重大に受け止めるべき事実なのですから、前述の重症度や危険度に応じた医療点数制度に変更することです。風評被害から職場を離れてしまった看護婦さんたちの話も多く聞こえては来ましたけど、高い報酬が約束されていれば新たに参入する人も出てくるはずであり、ヤブ医者が老人相手に適当な言葉だけの医療で高額所得者を続けられないようにしておかねばならないのです。
 繰り返しになりますが、鍼灸師は保健所に何も守ってもらえなかったのにとりあえずコロナ危機を克服していますから、国民からの要望は着実にあるということでもっと活用を国レベルで促進していいのではないでしょうか。でも、こちらも健康保険で単純に囲い込むのではなく効果の出せる鍼灸師を優遇する、勉強もしていないぐうたらは鍼灸という道具を持つ資格すらないですね。

 ここまで批判ばかりになってきましたけど、希望を持てる話を最後に。「無責任な予言」という感じで次のエントリーも用意していますから、新型コロナ騒動の収束に関することはこの次にします。
 今できる最大のウィルスへの抵抗は、ズバリ風邪症状にならないことです。「えっ、そんなこと騒動が始まった頃からわかっている」とお叱りを受けそうですけど、それでは手洗いをこまめに行うことをどれだけ一度目の全国に発せられた緊急事態宣言中の頃と変わらず忠実に実行されているでしょうか?飛沫感染こそ防げませんが、その他の感染はこまめな手洗いでほぼ防げます。逆に消毒液が用意されている箇所では使っておられるでしょうけど、「消毒のし過ぎで手荒れが」と嘆いている人も多く、消毒をしすぎるがゆえに未知のウィルスにつけ込まれてしまうことが理解されていません。人体の内外には無数の雑菌が常に存在していて、中には害をもたらすものがいるもののほとんどの雑菌は有益な働きをして共存している常在菌なのです。これを毎回アルコール消毒していると常在菌ごと消滅させてしまうので、自ら鎧(よろい)を脱いで逆に無防備にしてしまっています。手洗いを流水、もっと効果的には貯水させた石鹸液でこまめに行うのが有害ウィルスを排除する一番の方法です。実際に私は鍼灸院を開業して30年以上になりますが、インフルエンザに罹患したのは3度くらいであり、秘訣は鍼灸院で貯水させた石鹸液で手洗いをしていることです。これしか家族との違いはないのですから、要因は明白です。
 それから徹底したうがいをすること。うがいの効果については未知数であり大阪のおじさん二人が勇み足でうがい薬のことを発表してしまいましたから今は項目から外されているものの、これも薬を使わず水だけで喉の奥までしっかり何度も行うのは体調そのものを持ち治せるまでの効果があります。喉の奥までしつこくうがいをすると、少し呼吸器の調子が落ちていたなら驚くほど大量の痰が排出されます。痰は呼吸器へ侵入しようとしていた雑菌を絡め取ってくれたものなのですから、排除の手伝いをしてやるとのどにいる常在菌の働きが良くなり呼吸器が楽になります。冗談ではなくちょっと苦しくて涙が出るくらいまで、喉の奥までしっかりうがいしてみてください。これでこの一年間、危なそうな場面から何度回復したことでしょうか。
 感染症に対しては、実は一番原始的な方法が最大の防衛策になります。不潔ではいけませんが、部屋のあちこちを消毒しまくるよりもこまめな手洗いとしつこいくらいのうがいが呼吸器感染症には最大の防御です。