『にき鍼灸院』院長ブログ

不定期ですが、辛口に主に鍼灸関連の話題を投稿しています。視覚障害者の院長だからこその意見もあります。

2008-01-01から1年間の記事一覧

軽擦を行う意義と経絡治療(その5)

「軽擦を行う意義と経絡治療」第五弾です。 いよいよ今回でクライマックスとなるでしょうか? 前回までには、経絡が先に発見されてそれを効率的に運用するために考案された道具が鍼灸であること、中医学は鍼灸を語る共通言語であるため基礎理論については大…

軽擦を行う意義と経絡治療(その4)

「軽擦を行う意義と経絡治療」の第四弾となり、いよいよクライマックスへ突入と行きたいところなのですけど、一昨日に滋賀漢方鍼医会の例会があり、軽擦の実技について徹底検証を行ってみましたので、その報告と感想を今回は挟んでみます。 何故今回は徹底検…

軽擦を行う意義と経絡治療(その3)

「軽擦を行う意義と経絡治療の第三弾になります。 前回は中医学と経絡治療の違いに付いてまで書きました。基礎部分については国家予算をつぎ込んでまとめ上げたものであり古典が基準となっていますから中医学は大いに利用させて頂くべきものであり、流派を越…

軽擦を行う意義と経絡治療(その2)

「軽擦を行う意義と経絡治療」第二弾になります。 前回では「経絡というものが先に発見されて、それを効果的に操作するために考え出された道具が鍼灸である」というところまで書きました。そして、経絡を操作しないものは鍼灸術とは言えないという話へ進んで…

軽擦を行う意義と経絡治療(その1)

前々回に見学者についての話を書きましたが、実は見学者が入るということは普段の臨床室がリセットされることもありますし初歩的な質問に回答することで安直に流してしまいがちな基礎を見直すことができて、我々にとっても大いに勉強の機会となることが多い…

証決定をもっと素早く厳密に

昨年末から来院されている患者さんの治療で、半分心苦しさを感じながらも自分の仕事に信念を持っていてよかったと思うことがあったので書いてみます。 患者さんは四人目を妊娠中で、主訴は咳が止まらないこと。職業は看護士で訪問介護をされているのですけど…

見学を受け入れて感じたこと

今日は午前中に見学者がありました。「にき鍼灸院」の見学システムは自負すべき独特のシステムなのですがこれは機会を別にするとして、少し思うところがありましたので書いてみます。 昨年だったか、伝統鍼灸学会の役員会から報告を聞いて愕然としたことがあ…

息子の小児鍼から

初回から三回は哲学のような内容で長文になってしまいましたから、今回はガラッと変えて私の息子の病気から小児鍼について書いてみます。 長男となる息子は2007年4月29日に治療室二回の和室で自宅出産で誕生しましたから、間もなく九ヶ月になるところです。 …

ビジョンを描く

昨日に続いて『医道の日本』に掲載されていた「良かれ悪しかれ大量排出時代」の記事から、気になった部分を書いてみます。 私もこうして開業二十年目にもうすぐ入るわけですが、鍼灸師がその持ち味を存分に発揮できる携帯はやはり独立開業ということになるで…

総理大臣が一喝でもしてくれれば

初回は気合いが入りすぎたようで、一本目のプライベートブログの癖もあって本当に長文を書いてしまいました。 しかし、医療の話であるからこれからも熱が入ると長文になる可能性は大いにあるでしょう。 というよりも、不定期の更新であるからには気合いの入…

院長ブログを開始します

2008年に入り、『院長ブログ』を開始することにしました。 これはにき鍼灸院のホームページとの連動になります。 諸事情があって二本目のブログとなることもあり、鍼灸院や鍼灸にほぼ的を絞っての記述のため不定期の更新となるでしょう。 さらに、慣れている…